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人生が終わったかと思った

 

社会

僕は高校卒業後、公務員試験対策の専門学校に入学しました。

専門学校卒業後は公務員にはなることができず、
公務員試験に再挑戦することを名目にフリーターをしていました。

専門学校卒業から5年が経ち、いい加減就職しないとダメだと思い、
営業職の民間企業に入社しました。

 

仕事内容はそこそこ楽しかったのですが、
会社はなかなかのブラックでした。

 

会社は土日休日のはずでしたが入社して初めての週末に、
「営業成績が上げられる自信があるなら土曜休んでもいいよ」
そういうふうに部署の係長にいきなり言われました。

 

もちろん土曜に会社を休む人なんていません

 

入社から一週間もすると退社時間がどんどん遅くなっていき、
帰宅時間は23時が当たり前で、日付が変わることもよくありました。

早く仕事が片付いて帰ろうとしても、「なんで帰るの?」と言われ、
まったく早く帰れない空気でした。

そんなブラック企業で数ヶ月働くと同期だった人たちはまったくいなくなり、
僕一人になっていました。

成績の悪い人はどんどん辞めさせて、どんどん新人を雇い、

会社を回していることは目に見えて分かりました。

 

きつい仕事を続けているうちに身体を壊して、
数日休んでいるときに僕は思いました。

 

「やっぱり公務員になりたいなあ」

 

そう思うと気持ちを割り切ることができなくなり会社を退職しました。

 

ブラック企業を経験した社会人は、
学生時代とは違い猛勉強ができてしまうものです。

 

次の公務員試験まで時間がなかったこともありますが、
たった4ヶ月の猛勉強の結果、あっさり念願の公務員試験に合格し、
郵便局で働くことになりました。

 

残業もほとんどない(あったとしても残業代はもちろん支給)。

ブラック企業とは程遠い。

働き続ければ一生安泰。

退職後の保障も手厚い。

 

世の中の人たちが求める安定という文字に相応しい公務員です。

 

「もう将来的に何も心配いらない!」

 

当然、家族、親戚、友達などみんなが祝福をしてくれました。

 

しかし、数年働いているうちに世の中の流れが変わってきて、
郵便局は公社化され、やがて民営化されました。

名前も日本郵便株式会社に変わりました。

 

僕は公務員になったはずなのに、
いつの間にか民間企業にいる・・・。

 

でも、大企業だから大丈夫と思い頑張って働いていました。

 

しかし、郵便局に入社から4年目、
身体の調子が数日おかしく、微熱が何日も続くので、
病院で診断してもらっても風邪だと言われ、
解熱剤や鎮痛剤を飲みながら仕事に行っていました。

 

ある日の朝、目を覚ますと身体がおかしい。

 

過呼吸で呼吸することさえ苦しく、
体温を測ってみると40度を超える高熱でした。

国立病院で一度しっかりした検査を受けることになりました。

色々と検査をしてもらって数日後、検査結果を聞くと、

内科の診断ではまったく問題がないと言われました。

 

「こんなに不調なのにそんなはずがない・・・」

 

そして、残るは精神科へ。

 

精神科で即結果が出ました。

 

診断結果は、うつ病でした。

 

 

「僕が・・・うつ病・・・」

 

 

悲しい 子供

うつ病なのに何週間も治療せずに薬で麻痺させて騙し騙し働き続けた僕は、
かなりの重度のうつ病でした。

 

仕事を休職し、自分がうつ病であると認識すると、
症状はさらに悪化していき、
身体は鉛のように重くなり、寝てしまうと起きたいのに起きられない、
目が覚めていたとしても何をするにも何もできない、
むしろ何もしたくない状態で抜け殻のようでした。

 

言葉で表すとなかなか伝わらないと思いますが、
本当に危険な状態でした。

 

負のスパイラルにどんどん侵されていき、
「死ぬ」と何度も何度も思いました。

 

うつ病を経験した人なら分かると思いますが、
うつ病は早々に治るものではありません。

 

そして、発症後から休職と復職を何度か繰り返し、
10年の月日が流れました。

 

僕がうつ病でどこまで落ちていって、
どのようにして這い上がったかを詳しく書くと
長編作品のようになってしまうのと、
ここでの趣旨とは違うのでこれについては省略します。

 

また闘病記みたいなものを作成するかもしれませんので、
もし作成しましたらお知らせしますので、
興味があればご覧になってください。

 

うつ病発症から10年目の復職のとき、
主治医には復職の許可をもらえていたのですが、
会社にNOを下され、苦労して入った郵便局は、
あっさり解雇を通知しました。

 

今の世の中、企業にとって必要のない人間は簡単に排除されます。

民間企業というのは、むごく残酷なものです。

 

このことを知った周りの人たちは、
それはもうたくさん同情してくれました。

 

「病気にさせといて解雇なんて酷すぎる!不服申し立てしたら?」

 

そう言ってくれる友人もいました。

 

でも僕はもうあの会社に戻りたくないと思っていました。

会社に戻ればまた症状が酷くなる恐怖を感じていたのです。

 

どちらかというと、

もう二度と会社に行かなくていい解放感がありました。

 

 

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公開日:
最終更新日:2017/02/19