うつ病になると「自分はあれもダメ!これもダメ!」という感情に陥っていませんか?
できていない自分に対して責めてしまい、「ダメ!ダメ!ダメ!」と自己否定する感情は強くなり、そんなダメな自分をさらに追い詰めてしまいます。
でも、これっていかにも自分自身の気持ちのように感じるかもしれませんが、実は、それは病気がさせているだけなんです。
じゃあ、それをどうすれば冷静に認識して、少しでも楽をできるのかを今回は解説していきます。
自分を責めることばかりしているうつ病の方は必見です!
うつ病になると知らず知らずのうちに自分を責めて追い込む
僕もうつ病のときにそうでしたが、うつ病の人になるとダメな自分を本当に責めてしまいます。
責める必要がないのに、本当に責め続けてしまいます。
そして、そんなダメな自分を追い込んでしまいます。
その責め方は、次のようなケースが多いです。
ケースその1 迷惑をかけて申し訳ない
[voicel icon=”https://suzunoneiro.com/wp-content/uploads/2017/04/cry_girl.jpg” name=””]私、迷惑をかけて申し訳ないことをしてばっかりだわ。[/voicel]
知らず知らずのうちに他人と比較してしまうことは普通ですが、うつ病になると、自分が他人より劣っている認識が強くなります。
また社会からのけ者にされているように感じます。
その認識が強くなり、自分を責めることで、今までのように元気に仕事に取り組むことができず、人並みに頑張れなくなってしまいます。
ケースその2 自分ができないことが許せない
[voicel icon=”https://suzunoneiro.com/wp-content/uploads/2017/04/cry_girl.jpg” name=””]前はちゃんとできてたのに、なんなの!?できるはずなのに。[/voicel]
うつ病になりやすい人の特徴として、頑張り屋さんが多いです。
頑張り屋さんなので、周囲の人より高い目標を掲げがちです。
前はできていた目標が下回ることが許せなくなります。
できない自分を責めてしまい、余計にできなくなってしまいます。
ケースその3 他人の評価が気になりすぎる
[voicel icon=”https://suzunoneiro.com/wp-content/uploads/2017/04/cry_girl.jpg” name=””]最近、私ができていないことをきっとみんなが批判しているに違いないわ。[/voicel]
他人は自分のことを何とも思っていないのに、自分でちょっとできなくなったことに対して、周囲の人たちが自分を批判しているように感じるようになり、できていない恐怖や不安から自分を責めてしまいます。
他人の評価ばかりが気になり、本来の能力以下のことしかできなくなります。
ケースその4 焦ってばかりでパニック状態
[voicel icon=”https://suzunoneiro.com/wp-content/uploads/2017/04/cry_girl.jpg” name=””]わ~っ!次これ!次あれ!ってそんなにできないよ~![/voicel]
落ち着いてやれば普通にできるのに、うつ病になると脳がうまく機能しないので、普通にできることも焦ってばかりでパニックになります。
パニックになっている自分を強く責めてしまい、何から手をつけていいか余計にわからなくなり、やれることやるべきことが分かりにくくなります。
その他にも、仕事面で几帳面になりすぎる、完璧主義で手を抜けないなど、身体面で身体がすぐだるくなる、朝が起きられないなどやその他のことでも、人によって自分を責めるパターンはいっぱいあります。
このように、うつ病になるとちょっとしたことで本当は普通なのに自分を責める原因になります。
責任をより重く感じてしまうことで絶望感いっぱいなり、最悪の場合は、
[voicel icon=”https://suzunoneiro.com/wp-content/uploads/2017/04/cry_girl.jpg” name=””]私なんか生きていても仕方がない人間だわ[/voicel]
このように、自分はこの世にいても仕方がないと最終的に思ってしまい、死を選択するまでに追い込まれてしまう人もいます。
でも、これって自分自身が悪いのでしょうか?
知っておいてほしい!自分を責めることは病気がさせている
うつ病になると普通の人なら思うはずがないことも、不思議なくらい自分を責める気持ちが次々と湧き上がってきてしまいます。
でも、それは本当にあなたが悪かったり、ダメ人間であるからではなく、うつ病という病気があなたにそうさせているだけなんです!
うつ病であることで正しい考え方が制御不能状態であり、正しいことも間違ったことも判断できない感情であるとしっかり認識する必要があります。
そして、うつ病になったことで以前のようなに頑張ることはできません。
だから元気だった以前の自分を対象にしてはいけないのです。
以前の良かった自分ばかりを見て比較すれば、劣っていて当たり前です。
だから、できなかったり、劣っていても、責める必要はまったくありません。
そして、自分だけが責めているだけで、周囲の人たちは、あなたが思うように批判なんてしていませんし、
ダメ人間だなんて思ってもいません。
もう一度言います。
うつ病という病気があなたにそうさせているだけです!
物事の見る角度を変えよう
あなたが落ち込んだり、責めてしまう理由は理解していただいたと思いますが、
[voicel icon=”https://suzunoneiro.com/wp-content/uploads/2017/04/cry_girl.jpg” name=””]自分のせいじゃないと分かったとしても感情は変わらないよ~。[/voicel]
これ、めっちゃ分かります!
頭で理解できても、絶望感や堕落する感情は、そう簡単に消えません。
うつ病は、死に追い込みかねない本当にやばい病気ですからね。
「なんだ病気のせいか!じゃあ、もう大丈夫です!」って言える人は、
元々うつ病じゃないですから^^;
では、病気のせいでそんな感情が出てきていることが理解できたとして、
気持ちを楽にするにはどうしたらいいか?
それは、今の「物事は見る角度を変える」ことです。
物事は見る角度によって本当に変わります。
今のあなたを悪だと思い、嫌だと捉えているのは、あなたの感情です。
そんな感情に置き換えているのは、あなたの思考です。
思考というとイメージが付きにくいかもしれないので、ここでは思考と言わずに心と言いますね。
物事を見る角度も置き換え方も少し違うだけで心の中が大きく変わってきます。
心の中は人それぞれ違い、人の数だけ存在します。
例えば、晴れの日は気分がいい、雨の日は憂鬱と感じているなら、
そう思い込んでしまいます。
雨の日でも楽しいこともあるし、雨の日じゃないとできないこともあります。
雨が降ってほしいから、
てるてる坊主を逆さに吊るすっていう話を聞いたこともあると思います。
雨の日を楽しみにすることだってあるのです。
人の中の心は、受け取り方ひとつで別物になってしまうんです。
人の心は、その程度のものです。
でも、「どの物事を見る角度が正しいのか?」と正しいことを知りたいと思うのが人です。
できれば、より正しいことを知りたいでしょう。
でも、人は自分の「ものさし」でしか物事を量れません。
そのものさしは大きくはなく、小さなものです。
どうせ小さなものさししかないなら、「真実を見極まる!」みたいな大きな物事を量る必要はないのです。
あなたが「こっちの方が楽かも」程度に思える物事の見方にすればいいのです。
物事を見る角度を変えて、気持ちが楽になればそれでいいじゃないですか。
[voicel icon=”https://suzunoneiro.com/wp-content/uploads/2017/04/cry_girl.jpg” name=””]私は、卑怯で臆病で軟弱で弱虫。[/voicel]
こんなふうに自分を悪いように思っていたとしても、物事を見る角度を変えてやれば、そんなふうに思わないかもしれません。
まだまだあなたはあなたの人生を生きていかなければなりません。
あなたはあなたでしかないのです。
自分を責めることは、病気がさせていると割り切り、つらい心のまままではなく、ちょっとでも楽な物事を見る角度で生きていけばいいと思います。
[voicel icon=”https://suzunoneiro.com/wp-content/uploads/2017/04/cry_girl.jpg” name=””]言ってることは分かるけど、そんなことができそうにないわ。[/voicel]
こんなふうに思うなら、
今はまだ物事を見る角度を変えられる時期ではないと思います。
こんな場合は、しっかり療養して、できる時期が来ればやればいいと思います。
うつ病は無理に何かをしようとすると、とてつもないエネルギーを要します。
くれぐれも無理はしないようにしてください。
「無理=悪化」は間違いないのですよ。
まとめ
うつ病で自分を責めるのは病気がさせていることで、あなたは何も悪くないので自分を責めたり落ち込む必要はありません。
もしできそうなら、物事を見る角度を変えると少しは気持ちが楽になると思います。
ただし、できそうもないなら無理をせず療養してくださいね。
あなたがうつ病で自分を責めてばかりいるなら参考にしてみてください。
僕は精神疾患の方々の社会復帰を全力で支援・応援しています!