昨年12月からサブブログを売却を検討していて、ようやく落ち着きましたので、報告も兼ねて記事にします。
僕はサイトを売ることについて、かなり簡単に考えていて、まったく知識がない状態で進めようとしていました。
しっかり知識を持ってサイトを売ることに挑まないと大損したり、騙されてしまうことを学びました。
今回はサイト売却について、僕が学んだことを踏まえて、サイトで失敗しないために大切な事、サイト売却の相場、サイト売却の流れ、サイト売却でトラブルを回避する方法、そして「サイト売却は契約ですよ!」ってことを書いていこうと思います。
サイトって売却できる情報
ブログなどのサイトって売れることを知ってますか?
僕は最近まで知りませんでした!
2017年の春頃開催されたBMSのオフ会でサイト売却のことを話されていた方がいて、盗み聞きしたことがあります(笑)
(盗み聞きと言っても、僕が横でその話を聞いていただけです)
そのとき僕は、「サイトって売れるんだ!この人すごいなっ!」って思いました。
でも、今運営しているブログは売却するつもりはなかったので、「サイトを売ることなんてこの先あるのかな?」って思っていました。
サイト売却をすることにした
サイト売却をすることが僕にはあるのか?と思っていたのですが、その時期は思ったより早くやってきました!
昨年末まで、僕の母にブログ運営をしてもらっていたのですが、そのブログは11月末で更新されなくなりました。
母に運営してもらっていたブログについては、Googleアドセンス パソコン超初心者母72歳実践記【1ヶ月目】を参照してください。
そのブログは、僕が引き継ぎをするつもりもなく更新されないので、誰も更新しないと上位表示されている記事が今後どんどん順位を落とし、アクセスが先細りになってしまいます。
そこでそのブログを売却することにしました。
適当に「サイト売却」と検索して売却メーカーに査定してもらった
サイト売ることにしたので、インターネットで「サイト売却」と調べて、ある売却メーカー3社に査定してもらうことにしました。
その3社のうち、一番高値を付けてくれたメーカーが「25万円」で買い取ってくれると言ってくれました。
「に・じゅう・ご・まん!!!!!」
僕はまったく下調べをせずに知識がない状態でサイト売却の査定をしたので、「25万円」という売却額にびっくりしました!
その売却額を見て、「すぐ売ろう!」と思いました。
サイト売却の相場を知った
「25万円」で売る気満々だったのですが、ちょっとサイト売却の相場を調べてみようと思いました。
サイト売却の相場は、サイト収益の「15~20ヶ月分」というの大枠の相場であることを知りました。
(必ずしも当てはまらない場合もあります)
「あれ?25万円ってめっちゃ安くない?」
母の運営していたブログは、月4万円くらいの収益があったので、「60~80万円」くらいで売却できることになります。
最初査定してもらった売却メーカーは「25万円」の査定なので、相場からは大きく下回ります。
だから、「あれ?」って思ったんです。
でも、インターネットの情報って本当かどうか分からないですし、母の運営していたブログが相場に当てはまるかどうかも分かりません。
そこで、僕は「Yahoo!知恵袋」で質問をしてみることにしました。
質問内容はこんな感じです。
[aside type=”boader”]
「Googleアドセンスで現在月収益額が4万円のブログを運営しています。ある売却メーカーに査定してもらったところ25万円の査定をしてもらいましたがサイト売却の相場とは大きく下回っているようです。Googleアドセンスブログで高く売れる有利な売却サイトをご存知の方がおられたら、ご紹介していただけませんか?よろしくお願いします。」
[/aside]
そして、ベストアンサーに選ばせてもらった方の回答がこちらです。
私は今まで4つのサイトを売却しています。サイトの内容はネットショップサイト1件、アフィリエイトサイト2件、Googleアドセンスサイト1件です。私のおすすめするサイト売却サービスは以下の7社です。全部の売却サービスに査定依頼をされるといいと思います。4万円の収益で25万円ということはありえませんので一方的な売却金額を提示してくるところは詐欺と判断するべきです。後々トラブルにならないように原則として売却者、買収者、仲介業者、弁護士の4名で中立な立場で法的な契約書を交わし売買進行をされることをおすすめします。
※ 紹介いただいたサイト売却サービスは、守秘義務のため割愛しています。
このアドバイス通りに教えていただいた7社にすべてに査定依頼をしました。
そして最終的に80万円で売却することができました!
80万円というと大きなお金ですが、売却手数料が20%かかっていたり、もちろん税金もかかるので、80万円まるまるが収益になるわけではないので悪しからず!
サイト売却をして得た基本知識
サイト売却メーカーになんて売却してはいけない
まずこれです。
サイト売却メーカーとサイト売却サービスは違います。
サイト売却メーカーは、サイトを査定し、一方的な価格を提示してきます。
一方、サイト売却サービスは、サイトの売り手と買い手の仲介者として仲を取り持ってくれる「仲介業者」です。
ぜんぜん違うことをまず理解しなければなりません。
サイト売却の相場
先ほども書きましたが、サイト売却の相場は、収益額の15~20ヶ月くらいが売却額となります。
つまり、収益額が多いほど高く売れる可能性があります。
しかし、継続的な収益が見込める可能性があることが大切です。
PV数による売却額アップ
「収益額=売却額」でない場合もあります。
それは収益額がいまいちだけど、PVが多い場合は、PVの多さが査定基準になる場合があります。
収益額は少ないけど、PVが多い例をあげると、「現在の月収益額は4万円」だけど「50万PV」あるというようなサイトはサイト改善さえすれば、すぐに収益額のアップが見込めるので、売却額が大幅に上がると見込まれる可能性があります。
会員数やメルマガ登録数などによる売却額アップ
これもPV数と考え方は同じです。
収益額が低くても、会員数やメルマガ登録数などが多いと、買い手が改善さえすれば、さらに多くの収益化ができるため、高く売れる可能性があります。
上記以外でも諦めるのはまだ早い
[voicel icon=”https://suzunoneiro.com/wp-content/uploads/2017/04/rabbit_doubt.jpg” name=”I”]収益額、PV、会員数、全部低いから自分のサイトは当てはまらないから売却できないよね?[/voicel]
上記3つが基本的に高く売れる条件になってきますが、当てはまらないと言っても、そのサイトを捨てて諦めてしまうのは、まだ早いです!
検索順位がいまいち上がっていない
「検索順位もよくないし、アクセスがないからダメだ」という考えだけで諦めるのは早いです。
検索順位が上がっていないということは、記事の修正および改善をすれば、順位が上がる可能性があります。
記事数があり、改善さえすれば収益化できると見込まれると高く売れる可能性があります。
順位がいまいちでも高く売れる可能性があるので、諦める必要はありません。
コンテンツデザインが良くない
最近のサイトデザインは、ほとんどがレスポンシブデザインつまりスマホやタブレット対応のものが多いですが、まだまだレスポンシブデザイン対応でないWordPressテーマやホームページもあります。
そのようなサイトは、レスポンシブデザイン対応にするだけでスマホから収益化に成功する可能性があります。
サイトデザインの見栄えが良くなくて、全体的に見にくい、どこに何があるのか分かりにくい、見ていると目がチカチカするなど、コンテンツ自体はいいのに離脱率が高いサイトはコンテンツデザインを改善すれば収益額が一気に上がる可能性があります。
このようにコンテンツデザインが良くなくても諦める必要はありません。
紹介しているサイト・商品が良くない
アフィリエイトサイトなどでコンテンツはいいのに、そこで紹介しているサイトや商品リンクが良くなくて、収益額が伸びていないサイトは、それらを変更するだけで収益額が一気にに上がる可能性があります。
また一般の人が登録できないASPの案件を設置することで、高額案件で収益額を上げることも可能という裏話もあります。
売却できないサイト
サイト売却には、いろいろな可能性が秘めていますが、売却できないサイトも存在します。
無料ブログ
無料ブログは、個人の持ち物でないため売却できません。
インターネットショッピングモールだけで成り立っているサイト
ネットショップサイト限定です。
独自ドメインの場合は売却は可能ですが、インターネットショッピングモールだけに出店しているネットショップの場合は売却はできません。
これはインターネットショッピングモールの規約にも違反します。
Googleアルゴリズム変動に巻き込まれてしまうサイト
Googleアルゴリズムの変動に巻き込まれてしまい、サイトそのもののアクセスが激減されてしまうようなサイトは売却は難しいです。
サイトの収益額が一気に低下する可能性がありますからね。
悪質なサイト
もちろん当たり前ですが、悪いことをしてお金を得るようなサイトは売却できません。
サイト売却サービスの査定段階で違法や悪徳商法であるサイトは売却対象外です。
買い手も現れないし、買い取る価値がないですからね。
サイト売却には全員で4人揃うことが理想
僕は最初、サイト売却メーカーに査定してもらい、その査定額で売却をしようとしました。
しかし、サイト売却をする場合、まず仲介業者となるサイト売却サービスに連絡をし、「売り手、買い手、仲介業者、弁護士」この4人が揃っていることが理想です。
なぜなら知識のない者が専門的な者に任せっきりにしてしまうと、得どころか損しかしないからです。
さっきの僕の場合、「25万円」で売却してしまうと間違いなく2~3倍の価格で横流しされてしまいます。
「売り手、買い手、仲介者業者、弁護士」が集まって顔合わせをする
原則「売り手、買い手、仲介業者、弁護士」が集まって顔合わせをして売買を進行させましょう。
顔合わせが不可能な場合は、オンライン通話などを利用するのもありです。
僕の場合は、オンライン通話でやり取りをしました。
仲介業者と弁護士に中立な立場となってもらい売買を進行してもらいます。
売り手と買い手は、この場で分からないことはしっかり解決することが理想です。
どうしても言いにくいことが出てくるかもしれませんが、終わってから仲介業者や弁護士にアドバイスを仰いでもぜんぜん大丈夫です。
うやむやにしてしまうと後々トラブルになり兼ねないので、確実に解決しておくといいです。
情報は全部提示し嘘はつかない
アクセス解析や収益額が確認できる情報は、すべて提示し、買い手に納得していただけるデータを偽りなく提示する義務があります。
後から「間違いがあった」「隠していた」というような情報があるとトラブルになるので絶対やめましょう。
契約書に間違いないかチェックする
売却が決定し、売却金額が決定するとお互いが不利にならないように契約書が作成されます。
しかし、いくら法的な契約書が作成されたからといって安心しない方がいいです。
[topic color=”pink” title=”契約書チェックポイント”]
- 売却することで損をすることやリスクを負うことはないか?
- 持ち逃げされることは絶対ないか?
- 後からトラブルになるような情報はないか?
- 引継期間と方法が明確か?
- 競合禁止義務に不利な条件はないか?
[/topic]
1と2に関しては、仲介業者や弁護士がいるので、しっかり話し合いをした上で契約が成り立っているので大丈夫だと思いますが、問題は3~5です。
3に関しては、後から話が違うので「返金してくれ」「一部返金してくれ」と言ったトラブルに巻き込まれないように注意したいところです。
なので、情報の提示は絶対に徹底しておきましょう。
4に関しては、「引継期間」というものがあります。
「引継期間」とは、売却後、売却サイトに関して質問をされることがあります。
この「引継期間」がしっかり決められていないと、いつまで経っても質問される可能があります。
際限なく質問されるとやっかいなので、期間が明記されていて、その方法がメール、対面、オンライン通話なのかも明記されていることが重要です。
せっかく売却できても、手間ばかりかかって、売却額に見合わなくなると自分自身も納得できなくなります。
5に関しての「競売禁止義務」というのは、「同じようなサイトは作成しない」ということが決められます。
サイト売却成立後、あなたが同じようなサイトを作ってしまうと、買い手にとって不利になり、競合するサイトは作成しないというルールを言い渡される場合があります。
それはどんなサイトで、いつまで制限するのかが明記されていることをしっかりチェックしておきましょう。
「一切競合になるサイトを作成してはならない」などの厳しい競合禁止もあるようなので、その場合は今後のあなたの仕事全体に関わってきてやりにくくなったり、全体的な収益が落ちてしまう可能性があるので、注意が必要です。
ちなみに僕の場合は、「あまり競合性のあるサイトは作らないでください」と言われましたが「すでに他でアドセンスブログを運営しているので同じネタ元やキーワードを一切使わない」というルールを決め、合意してもらっています。
このルールをしっかり決めていないと、現在の運営サイトや後から開設するサイトの運営方法に響いてくるので要注意です。
その後の入金までの流れ
契約が成立し、売却が決まると買い手が仲介業者に買収金額が払い渡されます。
その後、売り手が買い手にサイトを移管します。
サイト移管手続きは、仲介業者がしてくれる場合がほとんどなので、仲介業者に任せた方が楽です。
買い手にサイトが移管されると、売り手にサイト売却額が振り込まれ、すべての契約が終了となります。
サイト売却を検討されている方へのアドバイス
隠し事は絶対しない
「少しでも高値で売りたい」という思いはあると思いますが、相場やサイト査定基準というのは決まっています。
隠し事をして高値で売却したところで、隠し事や嘘は後から絶対に分かります。
それでトラブルになると何も意味がありません。
だから、隠し事は絶対にしないで全部開示しましょう。
数社とやり取りしても構わない
仲介業者は、多くはありませんが少なくもありません。
相場に合わず納得のいかない査定しかされないなら、数社とやり取りをしてもぜんぜん構わないと思います。
納得のいく契約をしてくださいね。
煽られてもめげない
仲介業者の中には、「これが最高額だと思いますよ」など、もうチャンスがないと思わせる言葉を使って煽ってくる場合がありますが、そんなことは絶対ないので、流されずできる限り納得いく価格で売却しましょう。
売り手も買い手にもプレッシャーを与えない仲介業者が理想です。
守秘義務があり公開できない情報について
今回、母が運営していたブログを売却した際に買い手、仲介業者、弁護士との間に守秘義務があります。
以下の情報については公開できないため、質問などは受け付けていませんのでご理解ください。
サイト情報
母が運営していたブログの公開については元から一切行っていませんが、すでに売却したため、買い手の持ち物になっています。
以後、売却したサイトについてはサイトURLを公開するなどは一切できません。
売却した仲介業者の情報
今回のサイト売却でお世話になった仲介業者の情報の公開はすることができません。
売却を考えられる場合、あなたに合った仲介業者を探していくのも勉強のうちだと思っています。
もし、僕が取引した仲介業者を教えたところで最高の売却額が付くとは限りません。
あなたのサイトの最高の売却額で買ってくれる買い手を探してくださいね!
サイト売却はそれほど難しくない
不利な条件で売却してもらいたくない、騙されてほしくないという思いから、僕の経験を踏まえて解説させていただきました。
ちょっと難しく思われるかもしれませんが、サイト売却はそんなに難しくありません。
仲介業者は例えるなら結婚の仲人のような対応してくれます。
売り手と買い手がより気持ちよく契約を結び、トラブルが起こらないように最後までお世話をしてくれる感じです。
そして、もし買い手が厳しい希望を提示してきた場合は、あっさり引き下がり売却を拒否することも大切です!
価値あるサイトを叩き売りすることは一切ないです。
サイト売却をおすすめする方はこんな方
[aside type=”boader”]
- 今後、絶対更新をしないサイトがある
- 会社にバレてネットショップを続けれれなくなった
- 奥さんにバレて怒られてアフィリエイトサイトをやめなさいと言われた
- 大した収益化ができていないので更新するのが面倒になったサイトがある
- 収益化の見込みができないので売却できるかどうか査定してみたい
- PVはあるけど収益化できてないので売却してお金にしたい
[/aside]
このように売却したい意思があるなら、どう転ぶか分からないので、売却してみるのも手かもしれませんね!
査定だけでもしてもらってもいいかもしれません。
まとめ
サイトが売却できることを知らない方、そんなことができると思っていない方、売却の知識がない方もたくさんいると思います。
しかし、意外にも売却できる可能性を秘めているのがサイトです。
もし売却してもいいサイトがあれば、売却に踏み切っていくのもありかもしれませんね。
今回は売却についてだけ解説しましたが、買い手になる場合はぜんぜん抑えておくポイントが違うみたいです。
僕は買い手の知識がないので、そのときは各自で勉強してみてくださいね。